ドラマsilent（サイレント）ではスピッツの音楽が度々流れてきて、その歌詞とドラマがリンクしていてより一層ドラマに深みを生み出しています。
今回はスピッツの「魔法のコトバ」がどのように関係しているのかを調べていきたいと思います。
Contents
【silent考察】スピッツの「魔法のコトバ」とドラマの関係について
「魔法のコトバ」紬と想編
silentでスピッツの「魔法のコトバ」が流れるのは第一話で想（目黒蓮）と紬（川口春奈）が付き合うこととなり、想が紬にイヤホンを貸して聞かせた音楽が「魔法のコトバ」でした。
そして奇しくも高校卒業後すぐ、別れの言葉が想からメッセージで送られてきた時に聞いてた音楽でもあるのです。
その８年後、紬は駅で想とばったり会うことになる。
歌詞と同じように、約束していなくてもまた会えるのです！！
紬は親友真子（藤間爽子）との会話でも、「（想とまた）待ち伏せしてたら会えるんじゃない？」と真子に言われ、「約束しなくても？」と返していて、脚本家の意図的に「魔法のコトバ」とリンクされてると分かります。
恋愛ドラマでよくある元恋人とばったり再会！という展開。。。
しかし、ドラマをよく見ていくと「また会えるよ 約束しなくても」が当てはまるのは紬と想だけではないのです！
「魔法のコトバ」想と湊斗編
湊斗（鈴鹿央士）もまた高校卒業後、突然想と連絡がつかなくなり、想の家に訪ねて行ったが会えない。
想の大学まで訪ねて行ったがなぜ突然音信不通になったのか、その理由はわからない。
そんなすれ違いをしていた想と湊斗。
この二人が約束しなくても会えたのは、８年後、第３話で想が紬に会いに紬の家を探し、道を歩いてるところ。
この時、紬と付き合っている湊斗は紬の部屋に一人いた。
部屋の中に入ってきて携帯電話に止まったてんとう虫を外に出そうとベランダへ出た。
てんとう虫が飛び立った先にいたのが想だったのでした。
「魔法のコトバ」のジャケットにはてんとう虫のイラストが描かれてるのです！！
これに気づいた時はどこまで仕込まれてるのだろうと鳥肌が立ちました。。
「魔法のコトバ」想と奈々編
てんとう虫はまだ出てきます。
第６話で奈々（夏帆）は想が他に意中の人がいると悟り、なんとか止めようと、ろう者と聴者は分かり合えないと想を説得する
しかしそれならろう者でも聴者でもない途中失聴者の想とも分かり合えないってことだと想に言われ何も言えなくなる奈々。
想も奈々も紬も誰も分かり合えないね、と奈々。
しかし失恋を受け止め、第７話では想から借りていたたくさんの本を想の家まで返しに行き気持ちの整理をつけようとする奈々。
その後、ある日奈々は図書館でばったり想を見かけます。
男の子に「あれとって」と高い位置にある本を指さされ、どれか分からず困っている想を心配そうに見てる奈々。
どうするのかハラハラと見ていたところ、想は男の子を抱き上げ、自分で本を選ばせる。
思いもよらない想の行動に、分かり合えないと思っていた、ろう者と聴者の架け橋に想がなっていて、希望の光を見るように見ている奈々。
ここで、その男の子が取ってもらった本こそが大きなてんとう虫の表紙だったのです。
そして本を持った男の子が奈々の方へ走ってきて想は奈々に気づきます。
【silent考察】スピッツの「楓」とドラマの関係について
ドラマsilentの脚本家生方美久さんは、silentの脚本を書いてる時に、「スピッツの『楓』みたいなお話を書いてる」とツイッターで投稿されてます。
スピッツの「楓」みたいなお話書いてるので毎日泣いてます。むだな涙にならないように努力します。
— 生方美久 (@ubukata_16) March 18, 2022
スピッツの『楓』の歌詞の「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」というフレーズが、紬が想の声を好きだったのに突然別れが来て、その声を聞くことができなくなったことや、段々と耳が聞こえなくなり、記憶の中の声を抱いて生きていく想と重なります。
【silent考察】スピッツの音楽と合わせて見ると倍奥深い！
スピッツの音楽抜きでも十分おもしろいsilentですが、歌詞の意味と合わせて見ると色々とリンクしていてますます面白いです！
歌詞と照らし合わせながら、もう一回見てみたくなりますね！